「ガオーッ!!!!」
街中に響き渡る大きな音と共に、地面の下から子猫が現れた。どうして?
*Q5 白石コーソーさんのオマージュです。
転載元: 「【オノマトペますか?オマージュ】roar, roar, roar, roar, roar」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/9868
*災害の瓦礫を取り去ったら、隠れていた子猫が出てきた😹!
ごうごうと地を裂くような地震で、多くの家がガラガラと崩壊した。
ぼろぼろというほどではないが、まあまあ古かったカメタの家も例外ではない。
家族はよれよれではあったものの、無事だった…たった一匹、猫のくるみを除いては。
まだ小さな子猫のくるみ、多分ぐしゃっと潰されてしまったのだろう。
カメタはわんわんと泣きじゃくっていた。
「ガオーッ!!!!」
幼いカメタには、しんと静まり返った街をつんざくような、瓦礫を撤去する機械の音は、虎の咆哮のように響いた。
カメタの家から、ガシャガシャと瓦礫が取り去られる。
瓦礫がごっそりなくなったとしても、そこにくるみはいないんだ。
カメタの涙ははらはらと止まらなかった。
「みゃあ」
機械の咆哮の向こう側にほんのうっすらと、子猫の声が聞こえ、カメタははっとした。
「みゃああ」
地面から耳がぴょこんと顔を出した。
「くるみ!!」
ひそひそと静かな声ではあったものの、その声はカメタの心にガツンと強く響いた。
よろよろと歩いてきた、埃まみれで少しぼさぼさのくるみを、カメタはふわりと優しく抱き上げた。
どうやら地震でぽっかりと空いた地面の穴に潜り込んでいて助かったみたい。
猫はぎゅうぎゅうの隙間が好きだものね。