病院のベッドで目を覚ました離小島君に、転んで怪我をしたのだと説明した鼠屋敷さん。
さてどこを怪我したのだろう?
理由とともに答えよ。
※質問制限なし!
転載元: 「はつ恋ぐりん」 作者: ダニー (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/9853
A.指
カーテンが風にそよぐ音で午睡から目を覚ました離小島君。
昨日の夜から急性胃腸炎で近所の病院に入院しているのだ。
ベッド脇のテーブルには眠りに落ちる時にはなかった、花瓶に活けられたチューリップ、剥かれたりんごが置かれている。
「起きた?」
幼馴染の鼠屋敷さんが病室に入ってきた。
「わざわざ来なくてもよかったのに」
「あんたが弱ってる姿なんて超レアじゃない。これは目に焼き付けとかないと」
「…暇人か」
「そう暇で暇でしょーがないのよ」
わざとらしいため息をついてベッドの横の椅子に腰掛ける鼠屋敷さん。
「りんご… 食べてもいいかな?」
「さあ?いいんじゃない? 私が来る前に置いてあったわよ」
「…その指、どしたん?」
「こ、これ? えっとね、さっき転んで擦りむいちゃったの」
「そうなんだ」
そう言って離小島君は歪な形に切られたリンゴを頬張った。
「…おいしい?」
「ん。うまい」
「そっか」
そっけない返事とは裏腹に鼠屋敷さんの顔が綻ぶ。
「ありがとう」
「どういたしまして…って私が持ってきたんじゃないけど!」
「あとお見舞いにチューリップはよくないぞ。花が落ちて縁起が悪いからな」
「えっ?えっ?そ、そうなの?…って私が持ってきたんじゃないけどさ!!」