太陽がまぶしい真夏の午後。
帰宅したぼくの視界に飛び込んできたのは、アイドルみたいなきみ。
ぼくはうれしくなり、そして、ちょっとだけ悲しくなった。
なぜだろう?
※Q9 Polpobiancoさんの問題文のリサイクルです。
転載元: 「【輝きますか?リサイクル】君らしくあれ」 作者: ぐるぐる (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/9833
妻である「きみ」を残して死んだ「ぼく」がお盆で帰ってきたところ、新しいパートナーを見つけて幸せに過ごしている姿を目にした。妻の心の傷が癒えたのを嬉しく思う一方、ちょっぴり寂しくなってしまった。
【解説】
数年前、愛する妻である「きみ」を残して「ぼく」は死んだ。以来、お盆の季節になると「ぼく」は「きみ」の待つ自宅に戻るのだ。
今年も「きみ」が寄越した精霊馬にまたがり、「きみ」の起こしてくれた迎え火を頼りに下界に降りると、「きみ」の姿が視界に入った。
去年は付けていなかった見慣れない指輪。
アイドルみたいに眩しい笑顔。
新しい幸せを見つけた「きみ」の心の傷が癒え、自分らしく過ごしてくれていること。それが「ぼく」にはうれしくてたまらない。
だけど、ちょっぴりさみしいから、せめてこの季節だけでも「ぼく」のことを思い出してくれるとうれしいな。