翡翠は、母親の真珠に似て、ジュエリーやアクセサリーが大好きだ。
そんな翡翠が出張に行くことになった時、母からジュエリーを買ってきてほしいと頼まれた。
そういえば、翡翠がそれをつけていると、母はよく羨ましがっている。
しかし、母が羨ましがっているジュエリーは、近くの百貨店で買ったもので、出張先でしか買えないものでもない。
なぜ母はそんなことを頼んだのだろう?
*この問題は1300問出題記念のお祝い問題です。
普通のウミガメ問題ですが、問題が解決するか、又は30分経過した時点で、自由質問可能!なお祭りコーナーとなります。
冷房の効いたお部屋で、お好みの冷たいお飲み物片手に、しばしのんびりかつ賑やかなひとときを過ごしていただければ何よりです♪
問題が解決していない場合、1時間経過後に再び通常の問題形式に戻ります。
ご新規の方も遠慮なくどうぞ!
皆さま、どうぞお楽しみくださいませ!!
Special thanks to: 裏庭🐓🐓2さん(SP)
転載元: 「【BS・1300問突破記念問題 】best believe I’m still bejeweled」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/9740
海外なら、自分のイニシャルのジュエリーが簡単に手に入るだろうと思ったから。
「いいわねえ。イニシャルペンダント。羨ましい。」
母の名前は、「真珠(ぱーる)」。
いわゆるキラキラネームというやつかもしれないが、母は、その名前を気に入っている。
母はちょっと顔つきも外国人風だし、「しんじゅ」や「まじゅ」より母の雰囲気には似合っている気がする。
でも、困ったことがある。
イニシャルアイテムがなかなか見つかりにくいのだ。
イニシャルのペンダントやチャーム、ピアスなどをつけたいのに、「P」のイニシャルの人なんて日本にほとんどいないから、ジュエリーショップに行っても置いてないのだ。
でも、今回私が出張で行った先では違う。
Pamela. Paloma. Pauline. Philippa. Phoebe. Phyllis. Polly. Prudence.
この国には、Pで始まる名前の女性も多いのだ。
ここなら、母のイニシャルジュエリーも手に入る。
あるお店で、ちょうど母の好きそうなデザインのペンダントチャームを見つけた。
「Excuse me, こちらのチャームをください。プレゼントで。」
「かしこまりました。この『P』でよろしいですか?」
せっかくだから、私もお揃いで買おう。
「『P』と、あと 『J』 をください」
確か30問目ぐらいの頃、「もう過去の経験は尽きたので出題はできなくなります」みたいなことを言ってた気がします。(多分笑うところ)
それでもどうしても出題したかったgattabiancaは、できる限りいろんな経験をしようと思いました。その経験を心にできる限り刻みつけようと思いました。
それから3年半。
不安の中で一人閉じ込められて働いたことも。信じられないような過酷な出張をしたことも。お姫様のような暮らしも。人生一番の夏も。文字通り傷だらけになって働いたことも。公園やリス園でリスを追いかけたことも。杏のタルトも。緑色のアイスクリームも。何十足の靴も。何十着のドレスも。何百本の香水も。不当な扱いを受けて世の中を恨んだことも。それまで聴かなかったジャンルの音楽に興味を持ったことも。必死で上司と戦ったことも。本気で部下に感謝したことも。何度も時間を間違えたことも。季節ごとの色とりどりの缶に心ときめかせたことも。鏡の中で踊る自分に見惚れたことも。
出題していなければ、これほどまでに心に刻まれることはなかったでしょう。
おそらく、ごく普通の無趣味な中間管理職として、淡々と消化試合のようにありきたりな人生を生きたことでしょう。
そして、何より、こんなふうに、新しい仲間と出会うことなどなかったことでしょう。
日常系中心に1300問問題を作るというのは、そういうことなのだなあと改めて感じさせられました。
いつも、BSでは皆様方にお礼を言うのですが、そんな具合で今回は、このCindyという場所そのものに感謝を伝えたいです。
本当の意味で「丁寧な暮らし」をさせてくれて、ありがとう。
I polish up real, I polish up real nice…Nice!!
Best,
gattabianca