【食器ますか？リサイクル】a bad kid like my mom and dad made me

人間国宝の父、三代目亀山海治郎の息子、カメオ。現在、父の元で焼き物の修行中である。

「どうだ、カメオ。この中でどれが一番優れた焼き物かわかるか」

と言って、海治郎は３つの茶碗をカメオの前に並べた。

見た目ではほとんど違いがわからない。
持ってみても、これといった違いは感じられない。

すると、カメオは、徐に箸でそれぞれを軽く叩いた。

「こちらは鈍い音がします。おそらく焼きが足りなかったのではないかと推測します。一方、こちらは軽い音です。窯の内部が高温になりすぎ、脆くなってしまったのではないでしょうか。それに対して、こちらは澄んだ鋭い音がします。こちらこそが名品にふさわしい一品でしょう」
「…さすが我が息子。目利きの腕を身につけたな」
「ゆくゆくはあなたを継ぐ存在になりそうですわね。楽しみですこと」

＊音と品質の関係はフィクションです。