「投げ出すな!ねばり強くがんばれ!ネバーギブアップ!!」がポリシーだった塾講師の根張氏は、そのポリシーゆえに塾講師が続けられなくなってしまった。
とても指導熱心で、子供たちからも保護者からも評判が良く、塾内部での評価も高かったのに、なぜ?
No.8 gattabiancaさんの問題文のリサイクルです。
転載元: 「【ねばりますか?リサイクル】馬車馬の汗は泡沫に消ゆ」 作者: ぐるぐる (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/9571
ギャンブルすらも諦めることなく、破産して解雇されたから。
解説
新泥塾の人気講師である根張氏は、ふとしたきっかけで競馬にのめり込む。
最初はビギナーズラックに恵まれ勝ち越していたが、次第に負けが込んでいく。
しかし、彼は「ネバーギブアップ」というポリシーを掲げ、「諦めなければ必ず取り返せる」と信じ、競馬に関する媒体を読み漁る等して情報収集に励み、毎日近所の神社に通ってお祈りを捧げ、塾講師として稼いだお金の大部分を生活費を除いて競馬とお賽銭に投じ、人事を尽くした。
しかし、たとえ人事を尽くしても天命が来ないことはギャンブルではよくあることで、根張氏も例外ではない。
資金が尽きた彼はついに借金に手を出し、やがて債務額が膨らみ、あっという間に破産に至ることになった。
根張氏に対する周囲の評価は高かったが、競馬に金をつぎ込み破産したという噂が流れ、塾の評判を損なうことを懸念した塾長により解雇されてしまったのだ。
諦めないことも大切だが、事柄によっては、「諦めも肝心」である。