ファッショニスタカメコがオーナーをしている、サザンモートのセレクトショップ”Chatte Blanche”。
以前、友人のキリエから預かったネネットちゃんが店員を務めてくれたとき、とても評判が良かったので、最近は月に1回1日店長として、ネネットちゃんに入ってもらっている。
キリエ(今は他の仕事をしているが、元々は優秀なショップスタッフだ)も手伝ってくれている。
「カメコさーん!ネネットちゃんに会いに来たよ〜
わ、これ何?スピリチュアル系?キリエさんの?」
「まあね〜ちょっと運気上がりそうかなって、縁起担いでみた。
そういえば、朱花さん!!ちょうど朱花さんに似合いそうなセットアップ、バックルームから出してきたとこ!!インポートだから丈長いかもだけど、朱花さんなら背が高いからそんなにシルエット変えなくても済むかも。うらやましい〜〜。採寸するので試着室にどうぞ!」
「相変わらず、うまいなあカメコさんw」
「このぐらい、2cm縮めるのでいいですか?」
「あー、はい。いや、もう少し、短く、かな…」
いつもだったら、カメコの採寸に文句を言うことのない朱花だったが、少し躊躇した。
「そうですよね…じゃあ6cmぐらいにしましょうか」
すると、突然キリエが口を挟んだ。
「カメコさん、やっぱり彼女には前の長さの方がいいと思いますよ?」
「どうします?朱花さん?」
「そ、そうですか…じゃあやっぱり長めに戻します。」
さて、キリエはなんで長めの方がいいと言ったのだろう?
転載元: 「【二物衝撃No.1&No.17】sweet like honey, karma is a cat」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/9505
*背の低い彼氏のためのフラットシューズに合わせて短めにパンツを切ろうとしていた朱花。でも、腕のいい占い師のキリエには、朱花が彼氏と別れる未来が予想できていた。
「あの子…もうすぐ彼氏と別れるよ。」
朱花が店を出て行った後、クリスタルボールを眺めながらキリエはそう呟いた。
元々有能なショップスタッフだったキリエは、今は、うらずうらないストリートという人気占いスポットで、占い師をしている。
「さすが。すごいね。」
「まあ、占いだけじゃないけど。フラットシューズ履いてきてたけど、歩き方はヒールに慣れてるっぽかった。小柄な彼氏に合わせて、フラット履くようになったんじゃないかな。姿勢もあんまり良くなかった。小柄な子と付き合う背の高い女の子には、ありがち。」
「そっちの観察眼もさすが。その通りだけど。」
「男に合わせて服や靴変えるなんて、ねえ。そんなの長続きしませんよねーネネットちゃん。やっぱり猫を見習わないと。」
「にゃー」
(しかし、朱花さん、キリエが占い師って知ってるぽかったよな…それで素直にアドバイスに従ったのかも…ということは自分でも別れるかも、って薄々勘付いてたのかな…)