ビルが立ち並ぶ都会から田んぼだらけの田舎にやってきた離小島くん。
「へ〜のどかな景色。いいところだな〜」
道を歩いているとヤンキーが女の子をナンパしている場面に遭遇した。
離小島くんはヤンキーを追っ払い女の子を助けた。
かなりの美少女だった。
その美少女が羨望の眼差しで離小島くんを見つめながら助けてくれた礼を述べた。
「本当にありがとうございました。私、鼠屋敷寧々と言います。貴方のお名前は?」
田中は彼女の質問には答えず、ダッシュでその場から離れてさっきのヤンキーを探し始めた。
一体なぜ?
※同じタイミングでらてらてでも出題していますが、こちらの問題に参加する場合はらてらての方には参加しないでください。激しくネタバレします。
転載元: 「『Cらて』全ては鶏から始まった」 作者: ダニー (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/9406
近所に住むマッドサイエンティスト毒田に呼び出された離小島くん。
なんとタイムマシンを完成させたとかなんとか。
彼の元へ訪れると新車のカローラⅡに乗っている。
「やあ毒。新車買ったの?僕も乗せてよ」
「おう乗せてやるから被験者になってくれ」
毒田曰くこのカローラⅡこそがタイムマシンらしい。
「君の母上の寧々さんは若い時相当の美人だったそうじゃないか。今は見る影もないが」
「うん、父さんも一目惚れでナンパして何度も何度も口説いたらしいよ。見る影もない、は流石にひどくない?」
「まずは手始めにその美人の顔を拝んで来い」
「ん?僕一人で行くの?」
「そうだ、このタイムマシンは1人乗りだからな」
戻ってくる方法も教わり離小島くんは過去へと旅立った。カローラⅡに乗って。
離小島くんが住む街はビルの多い都会だが、過去に戻ると一面田んぼだらけの田舎町であった。
「へ〜のどかな景色。いいところだな〜」
道を歩いているとヤンキーが女の子をナンパしている場面に遭遇した。
なんだか困ってそうな顔をしていたので、一応女の子に声をかける。
「あのう、大丈夫ですか?」
「ああ?なんだテメエ。救命胴衣なんか着やがって」
案の定ヤンキーに絡まれる離小島くん。
「いや、彼女嫌がってますよ?」
「なんでオメーにそんなことわかんだよ?どっか行きな、この鶏野郎!」
自慢のベッカムヘアーを鶏呼ばわりされた離小島くん。
彼は自慢のベッカムヘアーを鶏呼ばわりされると途端にブチギレるのだ。
「もう一回いってみろ!」
「何度でも言ってやるぜ!この変態鶏野郎!」
「コケーーーーーッ!」
離小島くんはヤンキーに怒りの鉄拳を放ち、撃退することに成功した。
そんな離小島くんをキラキラした瞳で見つめる女の子。
とても美少女だった。
「本当にありがとうございました。私、鼠屋敷寧々と言います。貴方のお名前は?」
はて?鼠屋敷?母親の旧姓だな?寧々?母親の名前だな?
田中はピンときた。
目の前の女の子は若かりし頃の母さんだ!
そして不良ナンパ野郎は父さんである可能性が高いのでは?
2人の出会いを邪魔してしまったら僕は生まれないことになるんじゃ…
まずいまずいまずい!
田中は彼女の質問には答えず、ダッシュでその場から離れてさっきのヤンキーを探し始めた。
「この2人をなんとかしてくっつけないと!」
それからカローラⅡが壊れたり、未来に帰るには1.21ジゴワットの電力が必要だったりと色々あるのだが、それは、また別の、バックトゥーザフューチャー。