「どーしたの??その脚!?!?」
大学の同級生、愛佳が脚に包帯を巻いてたので、私はびっくりして声をかけた。
いつものようにかっこいいハイヒールのサンダルを履いているのに、痛々しい。
「いや、ちょっとそこで急いでたから」
「え、そこで…って、こんな所で急ぐの?」
「うん、急ぐよね?」
その言葉を聞いて、街育ちの愛佳は、ずっと田舎で生まれ育った私とは感覚が違うなぁ…と思ったんだけど、なぜだと思う?
転載元: 「『Cらて』gravity hurts, you made it so sweet」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/9398
*田舎みたいに電車の本数が少ないならともかく、街の人はこんな所でも走って電車に乗るの!?
「そこで、ってこの駅の階段で?」
「うん。だって電車に乗り遅れそうだったから。」
この駅には、5分に一本、下手したら3分に一本電車がやって来る。
一本逃したところで大したことはない。
うちの実家の近くの駅なんて、朝と夕方でさえ1時間に2本。
日中は1時間に1本もない時間帯もある。
基本は電車の時間に合わせて余裕を持って駅に行っていたけれど、万が一乗り遅れそうになったら死ぬ気で走る。
ここみたいにたくさん本数があれば、そんなことはないと思ってたのに。
街の人はこんなに電車の本数があるところでも焦るんだ。
慌ただしいなぁ…と私はカルチャーショックを受けていた。
*転落部分は(ほぼ)実話。でも、駆け込み乗車、ダメ、ゼッタイ!!!