人間国宝の陶芸家が作った1枚10万円もするお皿が100円で売れてしまった。それなのに御本人は満足そうだ。何故か?
*Q2 ノーキンさんのリサイクルです。
転載元: 「【アートますか?リサイクル】ain't got enough money to pay me respect」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/9136
*可愛い可愛い可愛いひ孫がお店屋さんごっこで買っていったから。
人間国宝の4代目亀山海治郎。
芸術には厳しいが、ひ孫の宝珠(てぃあら、5歳)にはめっきり甘い。
てぃあらの最近のお気に入りはお店やさんごっこだ。
部屋にあるいろんなものを「くださいな」と言って小銭で買っていく。
「おじいちゃん、このお皿くださーい」
「おお、てぃあらちゃん、いいぞ。どれがいい?」
「これ〜」
「おお、これはいいものだよ。てぃあらちゃんにはわかるのかな?」
「これ好き〜 おいくらですか?」
「100円だよ。」
「はーい」
そういうと、てぃあらは無邪気に100円を渡す。
海治郎はもう、でれっでれである。
「すみません。ちゃんと後でお返ししますんで。」
「ああ気にするな気にするな。」
海治郎は、満足げにてぃあらの母親の茉莉にそう伝える。
「何、本当に持っていってしまってもかまわんよ。こんな皿、いくらだって焼けるんだ。てぃあらちゃんの笑顔の方がずっと価値がある。」
「きゃっ」
突然のてぃあらの悲鳴に振り向いた海治郎。
「ばりーん」
バランスを崩したてぃあらが皿を落とす。
皿は砕け散った。