「誰かあれ持ってないかなあ…あれ!」
「ハサミ」
「ハサミならある」
「数学の教科書」
「あ、忘れた!…って違う、『ギフト』をやってるんじゃないよ。欲しいって言ったら、白薔薇学園のチケット。」
「ああ、文化祭の?」
「そうそう。」
「いいよなあ…制服かわいいしなあ…」
「おい、やばいぞ翔馬、後ろ。」
「白薔薇の制服がどうしたって?」
「えっ?うげええっっ!」
女子校の文化祭に行きたいと話し合っていた、翔馬たち水平台学園中等部3年生の野球部員。
そんな時、翔馬の後ろを通りかかったのは、翔馬の彼女美沙。
翔馬がちょっと他の女の子にデレデレしているだけで、蹴りを入れられているところを、野球部の仲間は何回か目撃している。
「いや、これはっ!話を合わせただけだからっっ!!!」
と慌てる翔馬に対し、
「あ〜白薔薇学園の制服ね〜いいよね〜かわいいもんね〜。」
とニヤニヤしながらご機嫌そうに通り過ぎる美沙。
やきもち焼きでSキャラな美沙が、彼氏の翔馬の言動に怒らなかったのはなぜだろう?
*この問題は1100問出題記念のお祝い問題です。
普通のウミガメ問題ですが、問題が解決するか、又は30分経過した時点で、自由質問可能!なお祭りコーナーとなります。
お好みのお飲み物片手に、しばしのんびりかつ賑やかなひとときを過ごしていただければ何よりです♪
問題が解決していない場合、1時間経過後に再び通常の問題形式に戻ります。
ご新規の方も遠慮なくどうぞ!
皆さま、どうぞお楽しみくださいませ!!
Special thanks to: メラさん(SP)
転載元: 「【BS・1100問突破記念問題 】celos」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/9120
*中学受験で白薔薇学園を受けようとしたら、一緒に進学したい翔馬に反対されて共学の水平台学園を勧められたことを思い出したため。
「美沙、中学受験するの?」
「うん。じゃなきゃこの塾通ってないって。」
あれは小学校6年の初め頃だったかな。
「翔馬は受験しないの?」
「いや、親が受けろっていうからここ来てるけど、俺、勉強好きじゃないし。頭も良くないし。」
「そーだね。よくわかってんじゃん。」
「ひど。美沙、ぼーりょく男女のくせに成績良いのずるい。」
「黙れwかんけーないし。ってか暴力でも男女でもないし。」
「どこ受けんの?」
「いちばん行きたいのは白薔薇学園なんだよね。制服めっちゃかわいいし、お嬢様っぽいじゃん。」
「似合わねー…(痛っ!ガチ蹴りとかやめろよ)」
「それか水平台かなあ。私服だけど共学で、なんか先輩とか見てると、自由で楽しそう。でも、偏差値はちょっと水平台の方が上なんだよね。」
「…共学か…頑張って水平台行ったら?」
「え、なんで翔馬がそんなこと言うの?」
「…いや、美沙なら成績良いからちょっと頑張れば行けそうじゃん。だったら頑張った方が良くない?」
「そ、そうかな…ま、せいぜい翔馬も頑張れ♪」
それから半年間、私の成績は普通に伸びたけど、翔馬の伸びと言ったらちょっと異常だった。
塾の先生も、こんな奴これまで見たことないっていうレベル。
好きな野球もお休みして、あれが鬼勉ってやつだ。
あんなに人のことずるいとか言っといて、「美沙さん、勉強教えてください」って言ってきたし。プライド0かよw
ま、なんであんなに水平台めざして頑張ってたのかは、後になってわかったんだけどさ。
「あ、あの、美沙さん…」
「その呼び方久しぶり」
「え、なんで?」
「ま、いーや。何びびっってんの」
「白薔薇学園には行かないっすから。あれは本当に合わせただけっすから。白薔薇の子に憧れてなんていないっすから。」
「何その敬語だかなんだかわかんない言葉遣いwwwってか翔馬本当に覚えてないわけ?」
「何が?」
…やっぱこいつちょっと残念だ。
「ま、友達白薔薇にいるから、チケットぐらいはもらってきてやるよ。野球部の子に配ってやんなよ。翔馬も行っていーんだよ?」
「いやいやいやいや」
「まいっか。とりあえずカラオケ行くぞ。夢花たち待ってるし」
「ねえ、私が白薔薇の制服着てたらもっと可愛かったと思うけど、それでも今の私の方が好き?」
そんなことは、ヘッドロックかけながらカラオケに引きずって行く時にきくことじゃ、ないよね。
1100問。
1000問と1200問に挟まれて、なんか半端?って900の時も言った気がしますが、いやいや、100問単位で出すの、割と大変ですよねw
昨日、1回目のBS問題を見返してました。
自分がこんな偉業を成し遂げられるなんて!!なんてことを思ってたのを思い出しました。
BSが日常化しては良くないですね。
その時から変わらないのは、今一つ問題が洗練されないこと。(SPをお願いするようになってだいぶましにはなったけれど)
BSを開くと大勢の方が遊びに来てくださること。
そして、皆さまに感謝を忘れないこと。
gattabiancaはとても人間関係に恵まれていて、幸せなのだとしみじみ感じます。
「7つの命がある猫よりも幸運に思える」
Best,
gattabianca