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【規則ますか?オマージュ】si tú la quieres

[亀夫君問題]

stamp

品行方正な生徒会長のMの口癖は、「ルールは守るためにあるの。破るためじゃない。」



もちろんMは成績だって優秀だ。

そんなMと僕は、放課後の教室で、こんな話をしていた。


次のように,ある規則に従って数字が並んでいる。
2 3 4 5 
この数列の七番目を答えよ。

「この答えわかる?お兄ちゃんのタブレット見たら出てたんだけど。」
「ああ、数列なんて難しい言葉使ってるだけだけど、単に7番目の数字を答えろっていうだけじゃないの?だから、8。」
「あーそっかー。わざわざ難しいこと言わないでいいのにな。やっぱり賢いな〜。」




「そういえばさ。不規則動詞ってあるじゃん」
「ああ、sleep-slept-sleptってやつね」
「なんて言うか言うほど不規則じゃないよね?」
「というと?」
「もっと、こうsleep-レピュトボワーン-プルプルゼーンみたいな?」
「何それ。もはや英語じゃないし。でもそのぐらいだから覚えやすくていいんじゃないの?」





「あーごめん、遅くなったw」
「おい、何回目だよ遅刻。まあ勉強してたからいいけど。」

「あーこいつに勉強教えてくれてた?めるしー。ちょっと見せて。何?数列??え、こういうことじゃないの…」
「え、あ、そうなの?」




「あと何?不規則動詞?まあ不規則動詞って言ってもさ…」
「ほんと、いろんなことよく知ってるな…?」






「ま。いっか。行くよ!」

「いつもながら勝手だよなあ…」







その後、買い物に行った僕たちは、目の前で万引きしようとしている同級生のHを見つけた。

「え、何してんの?」

僕たちがそう声をかけたので、Hは何もなかったように出て行ったんだけど、それより驚いたのは、その場に生徒会長のMもいたことだ。普段のMなら真っ先に注意していたはず。

でも、その時のMは、Hを見て見ぬふりをしていた。
なんならちょっと羨ましそうでもあった。







あの真面目なMが、なんでそんなことをしたんだろう?




*主人公に質問して、なんでMがそんなことをしたのか一緒に考えてあげてください。YES/NOで答えられる以外の質問もできます。
*Q13ノーキンさん、Q14kUmaさん、Q15白石コーソーさんのオマージュです。


出題者:
出題時間: 2023年10月22日 8:55
解決時間: 2023年10月24日 22:49
© 2023 gattabianca 作者から明示的に許可をもらわない限り、あなたはこの問題を複製・転載・改変することはできません。
転載元: 「【規則ますか?オマージュ】si tú la quieres」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/9118
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stamp *自分が片思いしている相手の恋人の、型にはまらない生き方を羨ましく思い、自分の正しさを突き通す信念が揺らいでいたから。


Mこと、舞桜は、片思いしている拓海が尋ねた質問に真面目に答えていた。
そこに平気な顔をして、遅刻して登場したのは、拓海の彼女の夢花。
遅刻なんて、舞桜にとっては絶対あり得ないことである。
でも、自由闊達な夢花はそんなことものともせず、拓海の質問した問題にも、枠にはまらない視点から、答えや意見を出していく。


舞桜は型にはまった、正しさばかり追求する自分が嫌になり始めていた。

そんな自分の信念がぐらついている時に、たまたま同級生のHの万引きを見かけた舞桜。
とても、これまでのように自分の正しさを振りかざす気にはなれなかった。
 


やっぱり夢花はすごい。
あんなにいい加減なのに。規則も正直ちゃんと守ってないのに。
そんな発想普通しないよ、って。ちょっとひねくれてるのかって思うぐらい。

でも、すごく頭が良いし、発想力が全然違う。
自分の好きなことにはものすごく詳しい。
私はなんでもできる、って言われるけど、好きなことなんてない。
自分だけのものの見方なんて持ってない。
ただ、決まりに従って生きていくっていうだけ。
あんな風に自由に考えて、自由に生きられたら、どんなにいいだろう。


確かに私は拓海くんが好きだけれど。
でも、本当は、拓海くんの横で笑っている、夢花ちゃんみたいになりたいのかもしれない。





気付いたら、駅ビルのお店に来てしまっていた。
今日、あの二人がここでデートしているのは知っていたのに。







…あ。まって。
 あの子万引きしようとしてる。


うちのクラスのH君だ。
どうしよう。

注意すべきだよね。私生徒会長なんだし。



でも。



なんで私はそんなに「正しくありたい」って思うんだろう。
万引きは悪いことだけど、少なくとも、彼は私より自由なんだ。本当は羨ましいのかもしれない。
そういう自由な人たちが。

「ルールは守るためにある」それは正しいかもしれないけど、ルールを守ってれば、それでいいのかな。
反発も、わがままも何一つしてこなかった私。

こんな私が正しさを、規則を押し付けることになんの意味があるんだろう。




万引きなんて私にはもちろんできないけど、別に見て見ぬ振りぐらい、してみたっていいんじゃないのかな。












そして、舞桜は踵を返し、その場を立ち去った。

M:夙川舞桜
主人公:拓海
主人公の彼女:向日夢花

*詳細はgattabiancaプロフィールキャラ欄をご参照ください。


出題者:
参加するには または してください
パトロン:
アシカ人参
と 匿名パトロン 3 名
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Cindy