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【二物衝撃 No.20】"Oh, my God, who is she?"

[ウミガメのスープ]

stamp あるお店の看板メニューは、とある高貴な人物の犯罪行為により生まれたものだという。

特にこれといった特別な材料を使ったり、特殊な調理法を用いたりしたものではなく、店もごく普通の街の店なのというのだが、どういった経緯でそのメニューが看板メニューになったのだろうか?


出題者:
出題時間: 2023年9月23日 20:56
解決時間: 2023年9月23日 21:21
© 2023 gattabianca 作者から明示的に許可をもらわない限り、あなたはこの問題を複製・転載・改変することはできません。
転載元: 「【二物衝撃 No.20】"Oh, my God, who is she?"」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/9051
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stamp *お店で食事をしても自らお金を払う習慣がない王族が、お忍びでお店に行った時、ついそのまま食い逃げ(詐欺罪)してしまった。

それが高貴な人物と判明したため、罪に問われることはなかったものの、お店に迷惑をかけたことへの謝罪の気持ちとして、その日注文したメニューに自分の名を関することを許した。

タルタルーガ王室では、カーメリータ王女が幼い頃から、市井のレストランに出向くことがあった。
閉鎖的な王宮に篭ってばかりいては、国民の声に耳を傾けることはできない、日々の国民の生活に触れることが必要だ、という先王の方針によるものだった。

もちろん、行く店は名だたる有名店ばかりで、代金は後日王宮から払われるので、その場で支払うことなどはなかった。
王女自身は、「大変美味しかったです。シェフによろしくお伝えください。」と天使のような微笑みを浮かべるだけでよかった。



そんな王女も学校に通うようになった。
周囲の友人たちは、学校の帰りに流行りのカフェに立ち寄って、楽しそうだ。

王女は、それが羨ましかった。
しかし、そんなお店に入りたいと言ったら、周りに反対されるだろう。
王女は、勇気を出してお忍びでこっそり入ることにした。




いかにも「映え」そうな店内で、一度食べてみたかったふわっふわのパンケーキや、フルーツたっぷりのパフェを満喫し、お店を出ようとしたカーメリータ王女。

そこでふと気付く。自分がお金を持ってきていないことに。
そもそもそんな発想がないし、日ごろ自分のお金など持って歩いていないのだから、仕方がない。




まあ、なんとかなるだろうと、いつものように「とても美味しかったです」とニッコリ笑ってお店を出た、



そして、歩き始めてしばらく経った時だった。







「おい、おねーちゃん、ずいぶん堂々と食い逃げするもんだな。ちょっと待ってろ。」 そして、がたいのいい店員に腕を掴まれた。




突然のことにどうしていいかわからず、うろたえる王女。

駆けつけるパトカー。




パトカーから物々しく降りてきた警察官に取り押さえられたのは、もちろん、店員の方である。

店からは店長やオーナーも出てきて、必死で警察官に謝り倒す。





王女は気付いた。自分がどんでもないことをしてしまったということに。
そして、自分がこれまでなんでも許される環境にいて、その自分の言動が、周りに大きな影響を与えうるということに。


「警察官の皆様、どうか、私の軽率な行動をお許しください。そして、この人たちを咎めないでください。」
「殿下…」



「申し訳ございません。お店には後ほど王宮から代金と謝罪をお届けします。でも、それとは別に私個人の気持ちとして、どうか…」
「え、まさか、そんな…」





王女がその場でさらさらと書いて渡した紙には、こう書いてあった。



「今日私が注文したメニューに、『プリンセス』の名前を冠することを認めます。」





以後、「プリンセス・パンケーキ」「プリンセス・パフェ」 はそのカフェの大人気看板メニューとなり、店は一層繁盛したのであった。


出題者:
参加するには または してください
パトロン:
アシカ人参
と 匿名パトロン 3 名
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Cindy