【二物衝撃 No.５】like diamonds in the sky

浮気相手との楽しいドライブデートを終え、一息つく。

さて、今度は、本命の恋人を駅まで迎えに行かなければ。

ふと助手席のシートを見ると、ラインストーンやらグリッター、ビーズが散らばっている。

あいつは光り物の好きな女だ。
服やアクセサリー、持ち物についていたんだろう。

まいったな。
本命の彼女はそういうのを身につけない。

だからと言って、これからクリーナーを持ってきて掃除をする暇はない。
時間があったとしても、１００％取り切れなければ意味がない。

ふと、今日立ち寄った道の駅で買った万華鏡が目に入った。

中には、ビーズとかスパンコールとかその他もろもろのキラキラしたものがたくさん入っている。

彼女へのお土産にするつもりだったが、Hail Mary、 やるしかないな。

男は、万華鏡を壊して、中身をシートにぶちまけた。

「あー　ごめんねー。この間出張先でお土産買ってきたんだけど、なんか不良品だったみたいで、中身が出ちゃったよ…」