【くっつきますか？リサイクル】I'm hotter whеn my morning hair's a mess

〜自宅にて〜

くだらない。あんな他の女に乗り換えた男なんかに興味はない。

でも、朝起きたら、「あ、もう、あいついないんだ…」ってなった。

あんなつまんない男に縛られてる自分にうんざりした。
髪切るかなあ…でも、男ぐらいで？私が？髪を切るの？NO WAY。あり得ない。
大体、何百万も注ぎ込んだ靴や服に合わなくなったらもったいない。

…げ！まって　何これ。…ガム？
なんでこんなものが髪に…

ああ、昨日の夜イライラして、せっかくやめたタバコや酒に手が伸びそうになったから、口寂しさをごまかそうとガム噛んでたらそのまま寝ちゃってたんだ…
ひどいな私…ガム食べながら寝るのも相当危険だし…でもそんなに私やさぐれてたんだ…これも何かの縁なのかな…いい機会なのかも…

〜美容院にて〜

「愛佳ちゃん！何やこれ！」
「ひどくない？ガムついたw」
「何してるとこんなんなんねんwま、えーわ、せっかくだから、久々ショートもえーんちゃう？
　ついでにカラーも入れへん？
　黒髪も似合ってはるけど、パールグレージュとか、ウィンターの愛佳ちゃんにおすすめやで。
　いつものお洋服の感じにも合うようにしとくし、心配せんといて。」
「ありがとう！お任せしまーす！この後Chatte Blanche行って服とか靴買うんで。」

〜セレクトショップ「Chatte Blanche」にて〜

「ってことです。ごめんなさい。素敵な靴をそんなことに使っちゃって。」
「まあ買ったものはもうあなたのものだからね。それで、どうしたの？」
「彼ですか？靴ですか？彼とはもちろん別れましたよ。靴は、『これ、リリ好きそうだし、多分サイズも２３.５cmで合ってるはずだから、プレゼントにでもしてあげて。じゃあね』って言って置いてきました。」
「相変わらず男前だなぁw…じゃあ今回は私の気持ちでお会計から３０００円引いときます。
　それで美味しいものでも食べて元気出して」

「それはそうと、そのパールグレージュのショート、似合うよ。かっこいい系で愛佳さんらしくて、よしよし」
「これ？朝起きてたらガムがくっついてて。どーしようもなかったw私が男ぐらいで髪切るわけないじゃないですか〜」
「だよねw…わかってるよ。」
「…ありがとう。」

＊一部過去問の解説をくっつけています。