久しぶりに会って、目一杯遊んだ真昼と小夜。
帰りの電車で近況や昔の思い出なんかをいろいろと話し合いました。
会話も終わり、しばらくした後、真昼が降りる駅に着きました。
しかし、真昼がこの駅で降りることはなく、小夜が降りる終点の駅まで一緒にいることになりました。
それは真昼が小夜に「さよなら」と別れを言う、たったそれだけのことを言うためだけに真昼は終点の駅まで留まったそうです。
別れを言うことは、真昼が降りる駅に着いたときでもできることですが、なぜ真昼は終点の駅まで小夜と一緒になることになったのでしょうか?
転載元: 「【二物衝撃 No.3】「もう一度、さよならを伝えたくて。」」 作者: μCraft (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/8798
「小夜が引っ越すとき、忙しくてちゃんとしたお別れができなくて、それが心残りだった。だから今度はちゃんと伝わるように、さよならって言いたい。」
そう思っている真昼が、遊び疲れて真昼を抱き枕のようにしながら気持ちよく寝ている小夜を「いつまた会えるかわからないからできるだけ最後まで一緒にいたい」という気持ちもあってか、小夜を起こすことができなかったから。
「そういうことなら起こしてくれてもよかったのにー。」
「いや、いいんよ。ウチのワガママでここまで来たんやし。」
「そーお?」
「じゃあ小夜、さよなら。」