「ボス、あいつら7万で手を打てと言ってきました。」
「なんだと、そんなんじゃ足がつくだろうが」
「ボス、奴ら5万に値切ってきました。」
「そんな商売やってると、あの野郎どもいつか足元すくわれるぞ。」
最近取引がうまくいかず、不機嫌なボス。
「ボス、なんと3万だと言われました。どう思います?」
「…まったく、いつもいつも人の足元ばっかり見てんじゃねえよ。」
そう言ったボスはいつになく嬉しそうだった。
なぜだろう?
*Q18 セルフリサイクルです。
転載元: 「【足ますか?リサイクル】now make dollars, I mean billions」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/8744
*部下がいつも自分の足元を見て、欲しい靴をわかっていてくれたなら、それは美人ボスとしては嬉しい。
凶悪テロ組織「ベガ・アルテア」のイケメン幹部、タカシは、お薬の取引を一手に任されている。
「ボス、あいつら7万で手を打てと言ってきました。」
「なんだと、そんなんじゃ足がつくだろうが」
「ボス、奴ら5万に値切ってきました。」
「そんな商売やってると、あの野郎どもいつか足元すくわれるぞ。」
ボスこと、組織の美人副リーダー織姫は、いつものエレガントな立ち居振る舞いもどこへやら、金払いの悪い顧客にイラついている。
これはいかん。なんとかご機嫌を取らないと。
「ボス、なんと3万だと言われました。どう思います?」
そう言ったタカシが、ベージュのボックスを開けると、中からは織姫が大好きでコレクションしている、ク◯スチャンル◯タンのスタッズパンプスが現れた。
それも、黒のパテントレザーにレインボーカラーのスタッズ、11cmのオープントゥ。
「お好きでしょ?このモデルは確かまだお持ちでなかったはず。
サイズは、私の目に間違いがなければ、351/2で間違い無いですね?」
「…まったく、いつもいつも人の足元ばっかり見てんじゃねえよ。 だいたい、私の持ってないモデルがどれかとか、足のサイズまでなんでわかるのよ。しかも3万で仕入れてくるとか、どういうルート。」
「それは、ほら、昼間のお仕事としてアパレルで働いていたこともありますから。潜入のはずだったのが、売り上げが良すぎて困りましたよ。…まあ、そうじゃなくても、ボスのことならなんだってわかりますけどね。」
そう言って、天使のように微笑むタカシ。
「…あんたならそうでしょうね。でもね。」
「なんですか?」
「ボスはやめて。せめて姐さんって呼んで。」