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when I hear those seabirds cry

[20の扉]

stamp
(やっぱりコチドリが多いな…でもシロチドリもいるな…あ、あれはイカルチドリかな??)

野鳥の会の会員でもある鳥好きの逆瀬川雲雀は、チドリを慈しむように目で追っている。


それにしても、今日は、暑すぎず、寒すぎず、なんて気持ちのいい日なんだろう。
海を眺めるのには最高の気候だ。
そんなことを思いながら、ぽかぽか陽気に誘われて、逆瀬川はついうとうとしてしまった。





(???)

急に賑やかになった聞き慣れない声に、ふと目を覚ます。
顔を上げると、さっきまですぐそばにいたのに、ちょっと離れた所でみんな一列に並んでいる。

全く、いつ見ても可愛らしいなあ。
◯◯◯からわざわざやってきたんだもんなあ。



さて、◯◯◯に入るのはなんだろう。





*百人一首 その七十八【あはぢしま かよふちどりの なくこゑに いくよねざめぬ すまのせきもり】からのinspireです。


出題者:
出題時間: 2023年6月8日 22:11
解決時間: 2023年6月8日 22:43
© 2023 gattabianca 作者から明示的に許可をもらわない限り、あなたはこの問題を複製・転載・改変することはできません。
転載元: 「when I hear those seabirds cry」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/8704
タグ:

stamp 「内陸国」

今日、逆瀬川雲雀は海外から来た視察団の案内をしている。

今日の視察先は、電車で40分ほど向かった先にある。
別に車でも良かったのだが、この電車は、日本で一番海が綺麗に見える通勤路線だ(と逆瀬川は思っている)。

時間も昼間なので、そんなに混んでいない。


天気は良く、車内は快適だ。
連日の疲れもあって、逆瀬川は車窓からチドリをぼんやり眺めながらうとうとしていた。






突然、テンションの高い聴き慣れない言葉の会話で目を覚ました。

顔を上げると、視察団の人たちがはしゃいでいる。



そう、彼らの国は、内陸にある。
海を見たことがない人たちも少なくない。



ずらりとロングシートに陣取り、子供のように後ろ向きに座って、キラキラ輝く海に興奮する視察団の人々。

それまで逆瀬川の横に座っていた人たちまで、反対側の海沿いのシートに移っていた。




国ではそれなりの地位の人もいるというのにw

内陸国の人はだいたいいつもこんな感じだ。
それが見たくて、ついこの路線に乗せてしまうのだ。

全く、いつ見ても可愛らしい反応だなあ。

そう微笑ましく眺める逆瀬川であった。


出題者:
参加するには または してください
パトロン:
アシカ人参
と 匿名パトロン 3 名
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Cindy