【金ますか？Q5オマージュ】精神と時の部屋

カチッカチッカチッカチッ
(時計の音だけが部屋に鳴り響く)

「………。」

少しの沈黙の後、カメオは呟いた。

「〇〇〇〇」

カメオは何と呟いた？
（言葉を正しく特定しなくても、ニュアンスや意味があっていれば正解とします）
（回答制限は無いです）

金ますか？Q5ノーキンさんのオマージュです。

…目を覚ましたカメオ。
まずい、アラームを消して二度寝していたようだ。今日は大事な仕事の日、朝から絶対に遅れてはならない日なのに。

「はっ…寝坊したか…？今は何時かな…？」

カメオは時計を見た、二度も。長い針と短い針の区別が、寝起きのせいで付いていないではないかと錯覚する程に。
ふと側にある携帯を見てみると、そこには上司や同僚からの膨大な量の着信履歴。

「…。」

全身の血の気が引いて体温が一気に下がった感覚と、現実を受け止められず停止する思考。
全てが静止した世界の中、唯一目覚まし時計の秒針を刻む音だけが、刻一刻と過ぎゆく時刻をカメオに叩きつけるかの如く部屋に鳴り響く。

…少しの沈黙の後、状況を全て理解したカメオは呟いた。

「終わった」