眉目秀麗・頭脳明晰・就いた仕事は高収入という若い男。知り合いに昨日撮ってもらった自分の写真を見て、あることを後悔した。
男の後悔したことは、少年だった15年前のある日に端を発している。さて、その日に何があったのだろう。
転載元: 「After Fifteen Years」 作者: GoTo_Label (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/8600
その日、医者になろうと決心した。
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優秀な医師である男は、昨日撮ってもらった自分のレントゲン写真を見て慄然とした。そこに映る影は進行した悪性腫瘍。
一目でそれが治療不能の手遅れであることを知り、これから起こること……自分が数多く担当した同じ境遇の患者同様、苦しみに満ちた経過……をありありと脳裏に浮かべる。
医師であるがゆえに、それが逃れられない運命であることを誰よりもよく理解する。
男は思う。「ああ、こんな思いをするんだったら、医者になんかなるんじゃなかった」と。