ある休日のお昼頃、タクヤはランドセルを背負った小学三年生ほどと思われる少年と目があった。
その少年が手にリコーダーを持っていたので、タクヤは誰かを待っているふりをした。
なぜ?
「こちらはQ6、白石コーソーさんの問題文のリサイクルになります。」
転載元: 「【出会いますか?リサイクル】新たな出会いを見逃す私の目に、鮮やかな色は映らない。」 作者: μCraft (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/8591
いつもの散歩道。
何も変わらない光景。
退屈な日々に溜め息をつく。
いつもとは違うこと。
そこにいるはずがなかった少年。
リコーダーの演奏。
聞くはずのなかった音色。
留まるつもりじゃなかった歩み。
不思議に思う少年。
演奏の中断。
目が合い、気まずいタクヤ。
街灯にもたれかかって、誰かを待つふり。
演奏の再開。
いつもの散歩は終わり。