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腕時計

[ウミガメのスープ]

「いやあ、あれはちょっと間違っちゃったんですよ。」
山田はゲンタから目を逸らしながら答えた。
「へえ、そう。まあ飲めや。」
ゲンタは山田にビールを注いだ。
ー1時間後ー
「そしたらね、佐藤のやつ、スマホがないって言ったんですよ。」
山田は俯きながら言ったが、明らかに呂律が回っていない。
ゲンタは
「もしかしてよ、その腕時計って佐藤に買ってもらったのか?」
と尋ねた。

なぜ、佐藤が山田に時計を買ったとゲンタは考えたか。


出題者:
出題時間: 2023年4月13日 21:18
解決時間: 2023年4月15日 1:13
© 2023 たろう 作者から明示的に許可をもらわない限り、あなたはこの問題を複製・転載・改変することはできません。
転載元: 「腕時計」 作者: たろう (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/8552
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ある日、ゲンタは佐藤と山田を自分が住むアパートに招いて宅飲みした。二人が帰った後、小腹が空いたのでコンビニへ買い物に行った。コンビニから帰宅した際、部屋の鍵をかけ忘れていたことに気付いた。そして部屋に入ってみると、寝室に飾ってあった大事なコレクションが何者かによって壊されていた。最初は空き巣に入られたのかと考えたが、盗まれたものは何も無かった。部屋に置きっぱなしにしていたスマホを開いてみると、なぜか山田がLINEのメッセージを取り消している。ゲンタは山田を怪しみ、後日飲みに誘った。
飲み始める前にメッセージを取り消したことについて聞いてみたところ、山田は明らかに動揺しているようであった。これは何かあると考えたゲンタは、とりあえず山田を酔わせた。すると山田は、あの日の帰路に佐藤はスマホが無いと言い出した、という旨の発言をした。それを聞いたゲンタは、山田が送ったメッセージは佐藤がスマホを取りにゲンタの部屋に戻ることを伝えたものであったと推測した。なぜなら、佐藤はゲンタの部屋にいた時点ではスマホを持っていたので、帰路にそれが無いとなると、ゲンタの部屋に忘れて来たのだろうと考えるのが自然であるからだ。つまり、ゲンタが外出している間に佐藤がスマホを取るためにゲンタの部屋に入り、酔いのせいで誤ってゲンタのコレクションを壊したのだろうと考えた。そして、誕生日でもないのに山田が新しい時計を身に着けていることから、佐藤は口封じのために山田に時計を買ったのだと結論した。


出題者:
参加するには または してください
パトロン:
アシカ人参
と 匿名パトロン 3 名
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Cindy