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燕ますか?リサイクル:燕子花の咲く頃に

[ウミガメのスープ] [闇スープ]

高級中華料理で食べられる燕の巣。
これは海岸に生息するアナツバメが唾液を固めて作成したものであり、大変貴重な食材である。
ところで、とある村では燕の巣を食べる風習がある。
しかしながら、この巣は枯れ草や泥を混ぜて作られたものであり、一般的に考えれば食用ではない。
さて、なぜ村人は燕の巣を食べるのだろう?

※セルフリサイクルです。


出題者:
出題時間: 2018年3月9日 7:56
解決時間: 2018年3月9日 19:46
© 2018 アシカ 作者から明示的に許可をもらわない限り、あなたはこの問題を複製・転載・改変することはできません。
転載元: 「燕ますか?リサイクル:燕子花の咲く頃に 」 作者: アシカ (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/850
タグ:

答:奇妙な風習を通じて人々に関心を抱かせることで、観光客に村を訪れてもらうため。
解:
 燕の巣を食べると聞けば、高級料理であるアナツバメの巣を想起するだろう。しかしリクツバメ村では、枯れ草や泥を混ぜて作られたただの燕の巣を食べるという。出処が不明な、この奇妙な風習を伝えたネットニュースは、少しずつ人々に知れ渡っていった。やがてポツポツと、興味本位でリクツバメ村を訪れる人も出始めた。
 帰ってきた彼らは言った。確かにリクツバメ村では、2月8日をツバメの日として、普通の燕の巣を食べるお祭りを開催していた。ただ、その風習ができたのはごく最近であった。これといった村独自の風習がなかった村では、アナツバメの話に触発されて燕の巣を食べる行事を始めたらしい。巣自体も、灰にしたものを料理に少し入れる程度であり、行事を口実として村人が集まって交流するのが主な目的だという。正直、思っていたのとは違い拍子抜けした。
 しかし同時に彼らはこう告げた。リクツバメ村の人々は大変親切である。空気は澄んでおり、夜空は満天の星空が見える。とりわけ沼のほとりで燕子花が一斉に咲く様は、非常に見応えがある。都会からのアクセスも案外悪くなく、田舎で息抜きしたいときに丁度いい村ではないだろうか。
 燕とは全然関係ないそうした口コミが徐々に広まり、リクツバメ村を訪れる人々は増えていった。彼らはお金を落とし、巣を食べる以外は何の変哲もないリクツバメ村は、田舎の住みよい村として有名になっていった。旅行客はお金を使い、村の財政は潤った。
 そもそも、上記のネットニュースを流したのはリクツバメ村の人々であった。彼らの目的は、好奇心の強い人を村に呼んでもてなすことで、村を訪れる人々をさらに増やすことにあった。こうして、奇妙な風習をでっち上げて世間に村の存在を周知することで、村を訪れる旅客の数を増やして収入を得るという戦略は成功したのだった。


出題者:
参加するには または してください
パトロン:
アシカ人参
と 匿名パトロン 3 名
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Cindy