海好きなカメオは夏休みを待ちきれず、南の島へ旅行に出かけることにした。
国際空港から飛行機に乗り南の島へ、1ヶ月ほどバカンスを堪能して日本に帰国する予定であった。
カメオは大好きな海を毎日眺め、泳いだり気ままに釣りをしたりしながら楽しい日々を過ごした。
そんな生活が楽しかったからなのか、帰国予定の1ヶ月が経過したもののカメオは一向に日本へ帰ろうとしない。
帰国のために必要なパスポートなどを失くした訳ではなく、身柄を拘束されている訳でもないのに、今日もカメオが海で釣りをしているのはいったい何故だろう。
転載元: 「釣った魚はどんなに小さくてたって美味しい」 作者: エルナト (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/846
飛行機で南の島へ行き、そこからヨットで1ヶ月かけて日本へ帰る予定であったカメオ。
しかし、不運にも遭難してしまい、太平洋のど真ん中で迷子になってしまった。
あたりを見回しても、見えるのは海ばかり。島影も船の姿も何も見えない。
持ってきた食料も底をつき、飢えを凌ぐために魚を釣る。
3日ぶりに連れた魚は、カメオの手のひらの半分もない小さな、小さな魚だった。
それでも、久しぶりの食料だ。
釣った魚は、どんなに小さくたって美味しかった。