小学校6年生の仲良しグループ7人。
卒業にあたって、秘密の基地に集まってタイムカプセルを埋めている。
健斗「俺、サッカーの試合で優勝した時のメダル!」
りら「これ、ビーズのネックレス…さすがにもう子供っぽいから使えないし…」
怜「恥ずかしいけど、おかんからもらった手紙」
結菜「鏡。きれいだけど、割れちゃったから…」
大樹「これカッコよくね?スタンプなんだけど。まあでももう押すことないしなw」
司「コップ、幼稚園から使ってたけど、ちょっとひび入っちゃったから…」
健斗「で、美月は何を入れるの?」
美月「私は、何も持ってきてない…から、このシャベルを入れるね。」
りら「美月らしいねw」
数十年後。
美月は秘密基地を掘り返した。
そこには、健斗もりらも怜も結菜も大樹も司もいなかった。
「金色のメダル…糸の朽ちたビーズのネックレス…かろうじて読める手紙…割れた鏡…モンスターのスタンプ…動物の絵の描いてあるコップ…」
そんな美月が、健斗やりらや怜や結菜や大樹や司に拍手喝采で迎えられたのはどうして?
転載元: 「【二物衝撃 No.10】do you ever feel already buried deep?」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/8433
* 考古学者として大成した美月の、古代の秘密基地の大発見。
〜考古学河原美月教授 最優秀学術賞受賞記念会見にて〜
「この度、私のチームが手掛けたモンド・オモル遺跡の発掘は、考古学の分野での大きな発見だったと自負しております。
モンド・オモルは、マルーニア文化の軍事拠点として、秘密基地のみが知られていましたが、その周辺からは、金貨や装飾品、手紙や鏡・スタンプ・コップなどの日用品が多く発掘され、人々の日常の暮らしの場であったことが明らかになりました。
私は、小学生の頃にマルーニアの歴史に魅せられ、考古学の道に進もうと決意しました。このスコップは、卒業の時、タイムカプセルに埋めたものです。 どの発掘現場にも必ず持っていきました。もちろん、今回のモンド・オモル遺跡にもです。誰よりも、あの頃の仲間たちにこの成果を見せたいです。」
そう誇らしげに語る旧友を、仲間たちは拍手喝采で褒め称えたという。