逆瀬川雲雀と部下の猫山御影は、海外出張に来ていた。
「課長、これうちの親戚の子の写真集なんです。良かったらどうぞ。」
「あー 猫山春樹くん、だったっけ?中2から活動してるんでしょ?すごいなあ。
うちの娘なんて、その頃からウミガメだかなんだかのサイトにハマってばっかりだったし、私なんてもっと何もしてなかったよ。」
「いや、課長、めちゃくちゃモテてたって言ってたじゃないですか。バレンタインデーとか。」
「ああ、チョコ救急車事件wwめちゃくちゃモテてたは言い過ぎww」
「ところで、会議とパーティーばっかで疲れましたね…さっきホテルでクーポンもらったんでここ行きません?明日帰国ですし。」
「あーいいねー」
翌日、逆瀬川はよれよれの部屋着で帰国することになったのだが、なぜだろう?
*逆瀬川の過去問がヒントにもなっていますが、知識が必ず前提となるわけではありません。
転載元: 「【二物衝撃 No.12】ese recuerdo de tenerte sin ropa」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/8431
*マッサージサロンに入った二人。しかし、使われているオイルが逆瀬川には合わなかったようだ。それはウォルナッツ(くるみ)オイルだった。
「課長、支度できてます?昨日の揉みほぐし、良かったですよね?無料チケットもらっててラッキー。肩すっきりしました…ってどうしたんです、課長?全身真っ赤!」
「いや、昨日のマッサージオイルが合わなくてさ…一睡もできてない…あれ、walnut oilだったんじゃないかと思うんだ。」
「え、walnutって、くるみですよね?…あーっっ!チョコの?」
「そう、話までしてたのに。中2で持病に気付いて以降、ずっと食べるのは気をつけてたのに、不覚。」
「大丈夫ですか?」
「食べるのよりはマシだし、一応アレルギーの薬とか持ってきてるから、ある程度したら治まってくるとは思うんだけど。
肌が過敏になってて、服着るのも辛い…カチッとしたスーツとかは特に無理。
少しでも締め付けないほうが楽なんだよね。
しかたない、このゆるっとしたルームウェアみたいな格好で帰るか。
日本に帰ったらそのままコート着ちゃうからわかんないよね。」
「その話はもうやめてw」