ドンッ!
「あっ、悪ぃ悪ぃ」
私は男とぶつかって財布をすられてしまった。
後日、私はその男に恋をした。なぜ?
*Q2 ノーキンさんのリサイクルです。
転載元: 「【悪ますか?リサイクル】hold still right before we crash」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/8382
*自分と衝突して病院に運ばれた私のお見舞いに来てくれた彼と仲良くなったから。
*スリをしたのは第三者である。
その日私は急いでいた。多分彼も。
私たちは、全力疾走した曲がり角で正面衝突した。
小柄な私は跳ね飛ばされて、地面に頭をぶつけ、意識を失った。
彼の方も額から血を流していたが、意識はあった(らしい)。
「あっ、悪ぃ悪ぃ。俺よりあの女性を先に助けてやってくれ。」
そして、たくさんの人が私の周りにやってきた。
親切な人が救急車を呼んでくれて、私は病院に運ばれた。
彼の方も一緒の病院に連れて行かれた。
気付いた時は病院のベッドの上だった。
「ほんと、ごめんなさい!俺があんなに走ってなければ!」
「…ううん。走ってたのは私も一緒だし。」
「無事で本当に良かったです。あ、飲み物かなんか買ってきます!」
「え、お金は自分で払いますよ…あれ、財布がない?」
「具合どうですか?少し良くなりました。」
「はい、おかげさまで。わざわざお見舞いなんて、ありがとうございます。あなたも怪我してたのに。」
「いや、俺のほうは軽症だったんで。それにしても、ひどい人もいるもんですね。気を失って倒れてる人から財布すってくとか。最低ですね。」
「まあね…でもまあお金ぐらいで済んだならいいか、」
「…心広いんですね。俺だったらブチギレるけどな。」
「ふふっ♡」
そんなこんなで仲良くなった私たち。
まあ、怪我をして財布もすられて散々だったけれど、それでこんな素敵な人が見つかったんなら、良しとするか。