下町のスパゲッティ屋さんで大変美味しい「チキンディアボラ」を食べた男が涙を流しているのは何故?
*Q3 メロトロンさんのリサイクルです
転載元: 「【悪ますか?リサイクル】スパゲッティハウス カメリア」 作者: 小森 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/8362
亀山亀夫、御年86歳。
下町のスパゲッティ屋さん『スパゲッティハウス カメリア』でシェフをしており、その料理はとても美味しいと評判だ。
亀夫は、店頭に出せるレベルの料理をまかないで振る舞っている。中でも「チキンディアボラ」はスタッフ達に大人気だ。
亀夫と店のスタッフ達の仲は良好で、いつも一緒にまかないを食べている。
しかし、そんな素敵なお店も、設備の老朽化や、シェフである亀夫が腰を悪くしたことに伴い、この度閉店することになった。今日は最終営業日だ。
お客さんに惜しまれながら、無事に営業を終えた亀夫。スタッフ達からは大きな花束が贈られた。
亀夫はスタッフ達に最後のまかないを振る舞う。メニューはもちろん「チキンディアボラ」。
みんなでこの店の長い歴史を振り返りながら「チキンディアボラ」を食べた。
閉店の寂しさ、素敵なお客さんとスタッフ達に恵まれた嬉しさ、長く親しまれるお店を営業できた達成感など、亀夫の心には様々な想いがあふれる。
気がつくと、亀夫の目からは涙がこぼれていた。