つかれているときは甘いものがいいよ。
女はそういうと、霊障に苦しんでいる私に大福を差し出した。
そんなもので霊を祓えるわけでもないのに……
私が霊障に苦しんでいるのは、なんで?
「こちらはQ3、アシカさんの問題文のオマージュになります。」
転載元: 「【スイーツますか?オマージュ】はやく_よくなるといいね。……もう_まはずれはいやなの。」 作者: μCraft (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/8328
「ねぇねぇ、見えているんでしょ?」
「かまってよー無視しないでよー。」
そう何度もしゃべりながら女の霊は、私の周りをうるさくつきまとっている。
女の霊は珍妙な身振り手振りをしたり、奇々怪々な現象を引き起こしたりして、私に存在を執念深くアピールしていた。
「どうしたの、つかれているの?」
「つかれたときは甘いものがいいよ。」
女の霊がそういったあと、冷蔵庫の扉がひとりでに開き、中から大福がふらふらと浮遊しながら私の元へやってきた。
私は女の霊に気づいていることを悟られないように、声を押し殺して、ただただ布団にうずくまっていることしかできなくなっていた。
(もう、はやくどこかにいってよー!)