マインドスキャン

IT企業に勤めるAさんは、昼休みに同僚のBさんがブックカバーをかけた本を熱心に読んでいるのを目撃した。
Bさんは真面目な勉強家であり、彼の机の上にはいつも難しい技術書が数冊置かれている。
しかしAさんは横からしばらくBさんをじっと眺めた後、「今日は珍しいな。小説でも読んでるのかな？」と思った。
なぜ？

AさんはBさんが本を読むのをしばらく観察していた。
手元を見ると左から右にページを開きながら読み進めていることに気づいた。
つまり漫画や小説のような右開きの本である。
少なくとも技術書ではない。
そのためAさんは珍しいと思った。