【ベジスイーツ】
野菜が持つ天然の甘味・風味・色味を活かして作られたお菓子
今日、Aがベジスイーツを取り寄せたのは、
5億年前、アノマロカリスが空を飛んだことが原因だという。
一体どういうこと?
*Q15 kUmaさんのリサイクルです。
転載元: 「【スイーツますか?リサイクル】Volaré!」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/8314
*カンブリア紀についての様々な研究が進んだ結果、アノマロカリスが空を飛んでいたこと、そしてカンブリア紀の世界がとてもカラフルだったことが判明した未来。
それを記念して、料理好きの研究者が、ベジスイーツの色彩を生かしてその様子を表したキャラ弁を作ることにしたから。
「Choo, 元気か?カンブリア紀についての研究を進めたい。手伝ってくれないか。」
「Professor Sedgwick, 私で役に立つことがあるのなら。」
家庭に入っても、カンブリア紀への情熱が立ちきれなかった三葉虫(みつばちゅう・主婦)は、セジウィック博士の求めに応じて、研究の手伝いをすることになった。
有能な三葉虫のアシストも得て、セジウィック教授のチームの研究は素晴らしい成果を挙げた。
何より画期的だったのは、アノマロカリスは空を飛んでいたことが判明したこと。
そして、併せて、カンブリア紀が色とりどりの植物に満ちていた、カラフルな世界だったことも明らかになった。
研究に没頭している間は、夫と息子も協力してくれた。
何より三葉虫にとって嬉しかったのは、夫と息子がカンブリア紀に興味を持ってくれるようになったことだ。
息子など、最初は「アノマロカリスってどんなリスなの?」など言っていたのに。
「ママ、カンブリア紀って綺麗だったんだね!」
新しく発表したヴィジュアルを見て息子が挙げた歓声は、三葉虫にとって、どんな権威ある学会のプライズよりも嬉しいものだった。
そうだ。ぜひ息子にこのキャラ弁を作ってあげよう。
主婦兼研究者であることを自負している三葉虫の探究心は、カンブリア紀の調査に向けられるわけではない。
料理、特にキャラ弁に対する情熱も、相当のものだ。
いろいろなベジスイーツを取り寄せて、できるだけカンブリア紀のヴィジュアルの再現に努めた。
人参のように華やかな木々、ほうれん草のようなミネラルに富んだ土壌。トマトやカボチャのような花々。
そして、茄子紺から紫キャベツのブルーに移りゆく空を悠々と渡っていく、ビーツのような鮮やかなマゼンタ色のアノマロカリス。
こちらの研究も大成功で、美しいキャラ弁が完成した。
三葉虫は心から満足した。