琴子にはラブラブな彼氏がいるのだが、ある春の夜、ベッドで目を覚ますと、横に元彼が寝ていた。
しかも、彼氏もずっとその場に居合わせていた。
琴子は、反射的に彼氏に謝った。
しかし、彼氏はそんな琴子を咎めることもなく、こともあろうに、琴子にプロポーズしたという。
なぜだろうか?
*こちらの問題のオマージュです。メラさん、オマージュを許可してくださいまして、ありがとうございます。
*元ネタ同様、コンプライアンスには配慮しております。だってレディですもの。
*百人一首 その六十七【はるのよの ゆめばかりなる たまくらに かひなくたたむ なこそをしけれ】からのinspireです。
*1月22日(日)21時ごろ終了の予定です。変更の可能性もあります。
転載元: 「we're not broken, just bent」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/8301
琴子は、外出先で事故に遭い、病院に緊急搬送された。
たまたま学生時代付き合っていた元彼も同じ事故に遭い、同じ病室に運ばれていた。
一晩中彼氏が心配して付き添ってくれたと知り、心配をかけたことに対して謝った琴子。
彼氏は琴子の無事を喜ぶとともに、琴子が自分にとっていかに大切な存在かを改めて確認し、プロポーズした。
4月。高校を卒業してから10年になる琴子たちの学校では、クラス会が行われた。
琴子には、付き合って3年になる彼氏の淳がいる。
でも、なかなかプロポーズしてくれない。
いらいらして、彼氏に八つ当たりすることが増えたのも、そのせいだろうか。
そんなもやもやした気持ちで、クラス会に出かけた琴子。
元彼の勇人も来てるだろうか。そんな期待もなかったわけではない。
そんなクラス会会場で、爆発事故は起きた。
次々と病院に運ばれる参加者たち。
幸い、死者こそ出なかった者の、火傷や打撲、骨折、切り傷などを負っている者もいた。
テーブルで隣同士に座っていた、琴子と勇人も重傷を負い、病院に搬送された。
意識が戻ってきた琴子の目に入ってきたのは、自分と同じように包帯に巻かれた勇人の姿。
そして、次に目に入ってきたのは、心配そうに椅子に座って自分を見つめる淳の姿だった。
「ごめんなさい、私、心配かけて、それに、それに…」 憔悴した様子の淳を見て事態を察した琴子は、思わず反射的に涙を流しながら謝った。
「良かった。琴子が無事で。一晩中ここにいて、どれだけ琴子のことが大事なのか、よくわかった。これまで色々とごめん…結婚しよう。」
「えっ…あ。うん。」
(いたたたた…ようやく意識戻ってきたと思ったら、隣で元カノの今彼が絶賛プロポーズ中かよ。
ひでーな。俺の存在完全無視かよ。
…ちょっといい展開にならないかなって、期待してたんだけどな。俺ってついてねーの。
ま、せいぜい幸せになってよ、お二人さん)