田舎の山村で生まれ育ったカメタはウミオでもあった。
親にもウミオで返事をするように教えられたし、
遠足で迷子になった時なんかは、クラスメートや先生にも、
ウミオとして探されて、怯え震えていたところを発見されたこともあった。
都会の学校に進学し、ウミオと呼ばれる事はなくなったカメタ。
「今思うと、カメタと呼ばれなくて良かったし、
ウミオとも呼ばれなくて良かった」という。
どういう状況だろうか?
転載元: 「【怪談】二つの名前」 作者: 狐狗狸 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/828
田舎の山村で生まれ育ったカメタ。
その山村では、山に神様がいる、むしろ山自体が神様と考えられていた。
そこまでは普通の山村でも有り得る話であるが、カメタの故郷はさらに特殊で、
山での神隠しが頻発していたのだった。
その時には、どこともなく名前を呼ばれ、それに応じると神隠しにあうと言い伝えられてきた。
また、神隠しにあうのは決まって元服していない子供であったので、
この村では、子供に普通の名前の他に「裏名」という別の名前を付け、神前、神事などや山の中では裏名で呼び、
子供の間は神様に表名(本名)を明かさないようにする事を風習としていた。
ある日、学校行事の遠足で山へ行ったカメタは、神様とされる山で迷子になってしまった。
先生も周りの友達も、風習とカメタの裏名がウミオである事は分かっていたので、ウミオの名で探した。
「ウミオくーん、どこだー」
「ウミオー、出てこーい」
「ウミオ こっち来い」
「ウミオー、おーい、ウミオー」
「どこだー、ウミオー」
しかし、カメタも言い伝えを知っていたので、聞き覚えのある声でも返事が出来ず、ただ怯え震えていることしかできなかった。
その時は、無事発見され保護されたが、以来カメタは山に近づかなかったし、
出来るだけ早く村から離れる事を考え、村外に進学する事を決めたという。
無事、村外の都会に進学できたカメタ。
「山にカメタと呼ばれ、呼ばれなくて良かったし、ウミオとしても呼ばれなくて良かったよ」
「まぁ、どの山でも登山は未だ怖くて行けないけどね」と語る。
<FA、正解の条件など>
山に名前を呼ばれたら神隠しにあう言い伝えのある村で、
それを防ぐために、二つ名前が付けられた。
どっちの名前でも山には呼ばれず神隠しにあっていないので良かった、とカメタは思っている。
・名前を呼ばれたら神隠し
・神隠しを防ぐために二つ名前が付けられる
・「どちらの名前でも神隠しにあってないので良かった」
※赤字部分が状況補間として解いて欲しい箇所だが山云々や子供、遠足云々まではFAとしては求めない
元ネタ、もしピンと来たら後日メモなりに貼るので教えてください。