高級中華料理で食べられる燕の巣。
これは海岸に生息するアナツバメが唾液を固めて作成したものであり、大変貴重な食材である。
ところで、とある村では燕の巣を食べる風習がある。
しかしながら、この巣は枯れ草や泥を混ぜて作られたものであり、一般的に考えれば食用ではない。
さて、なぜ村人は燕の巣を食べるのだろう?
アシカさんの問題です。
転載元: 「【燕ますか?リサイクル】カニバリますか?」 作者: 生姜蜂蜜漬け (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/825
なぜ村人は燕の巣を食べるのだろう?
別に食べたくて食べているわけではない。
彼らは住んでいた故郷を追いやられ、この地に村を作った。
村周囲に生えている植物は毒草ばかり。そのせいで人も動物も近づかない。
唯一やってくるのがこの地方固有種の燕である。
燕は毒草を食べ、体内の酵素で分解し泥状の無害な物質に変える。
その泥を使って燕は巣を作るのだ。
自棄になって燕の巣を食らった村人が死ななかったことから、
このクソマズい泥が彼らの生命線となった。
そんな話を聞いていた通りすがりの旅人が、村人にこう尋ねた。
「カニバリますか?」( ・∀・)
村人「カニバリ……?」(›´д`‹ )
そして村に新たな風習が生まれた。