華美すぎる首飾り

孤児である天命院未来は、顔も名前も分からない母親に何とか会いたいと思い、生き別れになった人たちの再会の手助けをするテレビ番組に応募した。
番組による調査の末に、未来は母親とスタジオで再会を果たし、涙を流しながら母親と強く抱き合った。

このような感動の再会シーンのさなか、母親が大振りのネックレスをしていたことが原因で、一部のスタッフは不快そうに顔をしかめた。

いったい何故？

未来と母親が抱き合った際、胸元に取り付けられていた未来のピンマイクと母親のネックレスとが勢いよく衝突する音が、音響スタッフのヘッドホンに流れ込んだのであった。