季節は冬。外を見ると一面の銀世界であった。
それを見た兄は、弟のほうを見て「外に遊びに行こう」と誘ったのだが、めんどくさいと言って弟には断られてしまった。
その後も、「雪だるまがあるぞ。見に行こう」「降っている雪を食べに行こう」など誘ってみるが、弟はすべてを断っていた。
しかし、兄が何の変哲もない木を指さして「じゃああの木を見に行」と言った時には、途中までしか言っていないにもかかわらず、外に出てくれたという。
いったいどうして?
転載元: 「弟こたつで丸くなる」 作者: ドナ (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/8188
雪だるまを作り、雪合戦をし、散々遊んだ後作ったかまくらの中で過ごしていた二人。
ふと、兄のほうが我慢ができなくなり、かまくらの中でおならをしてしまった。なんとか音は殺せたのだが、かまくらという限られたスペースの中においてはいつか臭いが弟に届いてばれてしまう。
そのことを恐れた兄は何とかしてかまくらの外に連れ出そうとするが、散々遊んで疲れている弟は梃子でも動こうとしなかった。
外に誘う文句が無くなり適当に木を指さしてそこに行こうと言ったとき、弟のもとに臭いが届いてしまった。
それをかいでしまった弟はおならから逃げるため「くせー-!」と言いながらかまくらから一目散に出ていくのだった。