「あの最後の葉っぱが落ちたら、私は死ぬんだぁ…」
病室の窓から外を眺めながらそう呟いた女。
その途端、偶然にも、はらりはらりと葉っぱが落ちた。
その様子を見た男は、
「葉っぱ落ちましたけど」
と言った。
「・・・」
女は何も言わなかった。
「あの、葉っぱ落ちましたけど」
男はもう一度そう言った。
「代わりに死んでくれない?」
女はそう言い返した。
そして、そう言い返された男は、
"死ぬことが可能"という意思を伝えた。
いったい何故?
Q2 メトロノームさんの問題文のオマージュです。
転載元: 「【葉っぱますか?オマージュ】死ぬことが可能デス」 作者: メロトロン (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/8058
【解答】
プロポーズをするつもりでいたので、「君の為なら死ねる」と言って指輪を渡した。
【詳細】
女は事故で足を骨折して入院中。
笑い話ができるぐらいには回復してきた頃、病室の外に見える、今にも木の枝から落ちそうな葉っぱに気が付いた。
これは、お決まりのあのフレーズを言うチャンスだ!と吞気に考えていたとき、ちょうど彼氏が見舞いにやってきた。
彼氏の男は、彼女が入院してしまったことで自分の気持ちに正直になろうと決意し、「ずっと守っていくから結婚しよう」という感じの言葉でプロポーズすることを考えていた。
会話もほどほどに、お互い、言葉を切り出すタイミングを伺っていた。
先手を取ったのは女だった。
女は、わざとらしく、しんみりとした声を作り、
「あの最後の葉っぱが落ちたら、私は死ぬんだぁ…」
病室の窓から外を眺めながらそう呟いた。
男はすぐに意図を察知し、どうツッコミを入れてやろうかと考えた。
その途端、偶然にも、はらりはらりと葉っぱが落ちた。
偶然にしては出来すぎているタイミングに男は驚いたが、すかさず、
「葉っぱ落ちましたけど」
とツッコミを入れた。
同じく驚いた女は、一度目のフリはスルーした方が面白いと思い、
「・・・」
何も言わなかった。
男は少しだけ間を置いて、
「あの、葉っぱ落ちましたけど」
もう一度ツッコミを入れた。
二度目のフリをもらった女は、
「代わりに死んでくれない?」
そうボケ返した。
そして、そう言い返された男は、
「君の為なら死ねる」
と言って、指輪を差し出した。