いつもきちんと宿題を仕上げて、学校の先生の評判も高い逆瀬川玲美。
ただ、英語に関しては、「あいつお母さんが英語できるから、やってもらってるらしいよ」と口さがない噂を流すクラスメートがいた。
それに対して、玲美は、一言で疑惑を拭い去ることができたという。
どうしてだろう?
*百人一首 その六十【おほえやま いくののみちの とほければ まだふみもみず あまのはしだて】からのinspireです。
転載元: 「sticks and stones may break my bones」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/8048
*外国人のクラスメートに対して、思いっきり英語で言い返した。
母の海外転勤に伴い、海外の学校に転入した玲美。
国際機関の職員や研究者の子どもが通うような、そこそこのお嬢様学校だ。
入った時は全然英語もできなかったが、なんとか辞書を引きながら必死で読み書きをがんばった。
テレビを見たりして、少しずつ周りの言ってることもわかるようになってきたが、元々大人しい性格だったこともあり、クラスメートと話すことはなかなかできない。
教師はそんな頑張っている玲美を褒めてくれた。
しかし、他人の評価に敏感なお年頃のクラスメートはそんなに好意的に受け止めてくれる子ばかりではない。
最初は、クラスメートが何を言っているかわからなかったが、どうやら、自分の中傷をしているらしい。
これは、テレビで聞いたあれを言わないと。
“Oh s- -t. You bi- -h stop it or (neck sliced)”
大人しかった玲美のいきなりの変貌に慌てるクラスメート。
これまでほとんど喋れなかったし、こっちの言ってることもわかってないと思ってたのに。
いや、結構普通に英語できんじゃないのこいつ。
教師から呼び出されて、顔を真っ青にして学校に飛んで行った逆瀬川。
「玲美ちゃん、sh-tとかb- -chはやめなさい。
一応ちゃんとした学校に行ってるんだから、きちんとした言葉を使わないと。」
と娘を注意するとともに、見せるテレビも気をつけないと、と思うのであった。
なお、その一件を機に、玲美はクラスメートと仲良くなったのであるが、女子大生になった今、このことを指摘されるとものすごく嫌がるようである。