昔ある国に、誰でも一目でわかるような外見の、美しい高級紙があった。
その紙は一部の例外を除いて王室のみで使用されており、王家は製法を機密事項としていた。不法な紙の入手には厳罰が課されるのが定めだった。
ある日、額に入った一枚の風景画が当局によって押収された。有名画家の最新作だというこの絵は、問題の高級紙に描かれていた。
その画家に紙が下賜されたことはなく、不法な流出であることは明らかだった。
画家は尋問され、それは自分が描いた絵だと認めた。
さて、画家は処罰される寸前だったが、役人に対してある申し立てを行った結果、処罰をまぬがれたのだという。
いったいどのような申し立てをした?
転載元: 「紙の裁き」 作者: GoTo_Label (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/7980
「紙を不法入手したのはその絵を刷った版元であり、私はそれを知らなかったのです」
問題の風景画は版画だったのである。
(版木を盗まれた、などでも可)