とある黒魔道士は、召喚した影の魔物に、自らの屋敷を守護するよう命令している。魔物は暗がりに紛れ、不意を打ち、侵入者をことごとく撃退していた。
魔物は完璧に仕事をこなしていた。しかし白魔道士の一言によって、彼らは完全に無力化されてしまった。
一体どんなことを言われたのだろう。
Q7 ノーキンさんの問題文のオマージュです。
転載元: 「【黒ますか?オマージュ】w」 作者: アシカ (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/7970
「今度、家、遊びに行っていい?w」
女の子が初めて家に遊びにくる。動揺した黒魔道士は、すぐさま大掃除を始めた。ごちゃごちゃした粗大ゴミが捨てられ、一切の暗がりがなくなった屋敷。影の魔物は、好んでいた暗がりを失い、途方に暮れた。
「やっほー。引っ越してきて5周年だっけw?おめw」
白いパーカーを着た少女の、屈託のない眩しい笑み。影の魔物は、陽の魔物に圧倒され、たじろいだ。
「きれいにしてんじゃんw」
「い、いつもこんなものだよ。先に上がってて。焼いたカヌレを持っていくよ」
「えー料理できるのw かっこいい」
「えふっ」
ニタニタして台所に向かう黒魔道士を尻目に、少女はゆっくりと階段を登る。袖に隠し持った暗器を、鈍く光らせて。
「…ちょろw」