冷たい雨の降り始めた深夜、周りには誰もいない。
静寂の中で、カメオは一心不乱にそれを埋めていた。
しかし翌日になり、それは全く埋められていない状態で、
多数の人間により発見された。
集まっていた者は、それを目撃するなりさっと青ざめたが、
カメオは独り、白昼堂々またそれを埋め始めた。
抑え切れない笑みを、その口の端に浮かべながら。
果たして、何が起こったのか?
転載元: 「カメオの流儀」 作者: かもだす (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/796
明日の漢字テストの勉強を全くしていなかった、小学生のカメオ。
試験範囲は、とんでもなく分厚いドリル一冊、200ページ分。
遊び呆けていて深夜になり、もはやヤマをかけるしかない。
適当に選んだ1ページの空欄を、カメオは独り必死で埋めつくした。
翌朝。漢字テスト本番。
何と、カメオが昨日やった1ページがそのまま出題された。
周りのクラスメイトが予想外の出題に青ざめる中、
「ドリルをそのまんまコピーするとか、先生も芸がないなぁ」
と、カメオはニヤつきながら、悠々と空欄を埋めていった。
でもカメオ君、1問目!
「海亀」の「毎」のところ、「苺」になってるよ〜!
…あ〜、2問目も!