テロ犯罪集団「ベガ・アルテア」の幹部タカシ。
タカシは、こっそりと気付かれないように、自分の分け前を多くして、リーダーの彦星に渡す分を少なくした。
そのことに気付いた彦星は、タカシに感謝した。
なぜだろう?
*Q10 セルフリサイクルです。
転載元: 「【分けますか?リサイクル】I knew you were trouble」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/7873
好きじゃない食べ物の分け前は、少ない方が嬉しい。
例え犯罪組織のトップであっても。
「ベガ・アルテア」 は、テロ、違法薬物取引、詐欺、と犯罪ならなんでもありの犯罪集団…なのだが、年がら年中犯罪ばっかりやってるわけでもない。
たまには、構成員を集めて、自然の中でほっこりとバーベキューをやったりするのだ。
(まあ、店では何かと人目につくので、山奥の方が便利、という都合もあるのだが。)
さて。泣く子も黙る武闘派リーダー彦星だが、実はピーマンと玉ねぎが苦手である。
皿に、ピーマンや玉ねぎをよそわれると凹む。
ただ、手下たちの手前、寄り分けて残すような真似はできない。涙とともに飲み下す。
こっそり避けたりしようものなら、あとで織姫にボコられる。
(織姫は食べ物の好き嫌いを決して許さない。)
タカシは、そんな彦星の好みをわかっていた。
「織姫姐さん、配膳なんて俺がやりますよ。そこでワインでも飲んでてください。」
「あら、ありがとう。」
「あ、ナポリタンできましたよ。どうぞリーダー」
「おお、ありがとうな」
そう言うと、タカシはこっそり織姫の目を盗んで、自分の皿の玉ねぎやピーマンの分け前を増やして、彦星には玉ねぎやピーマンのほとんど入っていない部分を渡してくれた。
(こいつできるな…こういう気配りも組織でやっていくのには大事なんだ)
と、彦星は改めてタカシの気遣いに感謝するのであった。
織姫にバレていないか、こそこそしながら。
分け前:各自に分けて与えられる分。割り前。取り前。(大辞泉)