ある殺人事件の裁判での出来事。
「罪人よ。そなたが何者であるか、自分の口から言うがよい。」
裁判長が命令すると、罪人は重い口を開いた。
「名はカメオ。生まれはウミガメ村…。
今はこのラテラル市の3番地に病気の妻と娘とともに住んでいる…。
妻の名はカメコ。娘はウミコ。ペットの猫の名は…」
他の裁判官がキョトンとする中、
「もうよい。」
発言を続けようとするのを静止し、裁判長が言う。
「そなたが罪を犯していないことはよく分かった。これは冤罪じゃ。」
・・・
さて、カメオが無罪であると判定を下した理由は何だろう?
転載元: 「イントロデュースジャッジメント」 作者: るょ (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/7824
裁判長である私が本日裁くのは、有名な殺し屋集団のボスである。
「罪人よ。そなたが何者であるか、自分の口から言うがよい。」
言わずとも分かっている。彼の名はラテオ。
これは、罪人自身に罪の意識を背負わせるためにやる儀式なのだ。
しかし、ラテオは薄ら笑いを浮かべ、口を歪めてこう言うではないか。
「…名はカメオ。生まれはウミガメ村…。」
私の名。私の故郷。
「今はこのラテラル市の3番地に病気の妻と娘とともに住んでいる…。」」
私の今の住所、そして家族。
「妻の名はカメコ。娘はウミコ。ペットの猫の名は…」
妻と娘の名前。ペットの名前すら…!
なんて事だ。彼にはすべて調べがついているのだ。
彼のこの発言は、私に対する脅しなのだ。
妻と娘が危ない。
この男を有罪にしてはならない。
私は、裁判の公平性などかなぐり捨てて、妻と娘を助けることにしたのだった。
答え:
妻と娘を助けるため。
罪人は裁判長であるカメオの詳細なプロフィールを調べ上げ、
いつでも家族を殺せると暗に脅しを掛けていた。
★補足★
問題文の
カメオが無罪であると判定を下した理由は何だろう? という問いかけは、
『カメオが無罪である』と(裁判長が)判定を下した理由は何だろう?
という意味ではなく、
(裁判長である)カメオが『(罪人のラテオは)無罪である』と判定を下した理由は何だろう?
という意味でした。
よって、問題文と解説に矛盾は生まれていません。