真実はいつも一つ！

女の娘「カメコ』は遺体で発見された。
神様に無事を祈り続け、カメコは生きていると信じ続けた女の想いは無駄になった。
絶望する女。いったいこれからどうすればよいのだろう…。

※この問題は亀夫君問題です。
※かなり実験的な内容で出題したので、新&形式にしました。
女は失意に暮れています。女が作成したホームページを介して、名探偵の皆様が真実を解き明かしてください。
YES/NOで答えられる以外の質問もできます。

女の娘「カメコ」は、家族で訪れたウミガメ山で友達と川遊び中に姿を消した。
女は娘を必死に探し回ったが、結局見つからなかった。
小学生が姿を消したこの事件はニュースで大きく取り上げられ、警察の大捜査も始まった。
女はホームページを開設し「タカシを探しています」と、情報を呼び掛けた。

川の下流で亀子が見つかったのは、それから数週間後。無言の帰宅となった。
警察の調べでは、川の深いところで足を滑らせ、急流に飲み込まれた。とのことだった。
泣き叫ぶ女。かわいそうな母親を見ようと、ホームページへのアクセス数も急増した。
同時に、ホームページには様々な書き込みが氾濫した。

川で一緒に遊んでいた子供たちが、カメコを川に沈めたか突き落としたんじゃ？　[注目のコメント］（評価 999good 564bad)
→絶対そうだよ！ネットで見たけど、あの川は足を滑らせるようなところじゃないよ！流れも緩やかだし。
→カメコちゃんがいなくなったのに、一緒に遊んでた他の子供達が見てなかったのもおかしいしな
→俺なら泳いで助けに行くね、きっと助けを求めるカメコちゃんを見殺しにしたんだ。もしかしていじめられていたのかも？
→なんて奴らだ！子供ながら悪魔だな。お母さん、犯人は一緒に遊んでいた子供たちだ！裁きを！
→そうだそうだ！一緒に遊んでいたいじめっ子とその親には極刑を！

2.犯人を決めつけるのは良くないと思う 。(評価 142good 440bad)
　→お前、犯人の手先か？
　　→犯人がここにいまーす！

女は当初、ホームページの書き込まれたこのような「名探偵」の書き込みは無視するようにしていた。
しかし、生存の望みが絶たれ、娘の死が事故として処理されようとしているこの時、女の怒りや悲しみは行き場を失っていた。
やがて女はホームページの書き込まれた慰めの言葉を読んでいるうちに、「名探偵」のコメントを読むようになり、そして共感し始めた。
「たしかに…カメオくんもタカシくんもみんなあの場にいたのに、誰もカメコを見ていなかった。しかもこのところカメコの元気がなかった気がする。もしかしていじめられていたの…?とすると、カメコは殺された…?」

娘の死を事故だと認めたくなかった母親の心は、都合の良い「真実」を求めていた。そうすれば、この行き場のない怒りを「犯人」に向ける事ができる。

「よくもうちの娘を…絶対に許してなるものか。子供であろうと容赦はしない。天国の娘のためにも、お母さん頑張らないと」

女は、手始めにカメオ宅へと向かった。

となる予定でしたが、真実はただの事故死だった。という結末に辿り着いたので正解です！！