なかなか取りにくい予約が取れた。
俺は絶望した。なぜ?
*Q14 セルフリサイクルです。
*元ネタがありますが、そちらのネタバレになるため、ネタ元は秘匿とさせていただきます。
ご了承ください。
ご関心のある方は、gattabiancaまでDMいただければ、お答えいたします。
転載元: 「【たなぼたますか?リサイクル】Judas is the demon I cling to」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/7634
彼女が他の男との予約をキャンセルしたことにより、予約に空きが出たと思ったから。
ウミガメのスープで有名なニャピシウス。超高級フレンチのお店である。
何ヶ月も前からえないと予約は取れない。
彼女はずっとニャピシウスのウミガメのスープが食べたいと言っていた。
彼女の誕生日を週末に控えたある日、彼女が、「ねえ今週末の私の誕生日、ニャピシウス行けないかな?」と聞いてきた。
「え、無理じゃない、こんな直前に」
「念のため聞いてみよーよ」
連絡してみた。
なんと奇跡的に一席空いていたようだった。
「すごい、ありがとう!! やっぱりカメオ君は持ってるんだね!」
そう言われて満更ではなかった。
しばらくして、たまたま大学の食堂でこんな会話を耳にした。
「この間彼女の誕生日で、わざわざニャピシウスの予約取らされたんだけどさ。
直前に突然フラれたんだよね。」
「まじか。」
「しかも、なんか誕生日の前にシャ◯ルのバッグ買わされて。」
「うわ、なんだよそれ。」
俺は耳を疑った。
もちろん、偶然の一致ということもあり得る。
しかし、俺が彼女に買ったのも、シャ◯ルのバッグだ。
疑ったって幸せになれないことぐらいわかっている。でも…
俺は絶望した。