父の認識

カメオとカメミは実の親子。いつも仲良く手をつないでいる。

とある日、手をつないだカメミとの距離がいつもより近く感じたカメオは

「これからはカメミの父親になるかもしれないなあ」と思った。

一体どういう事？

一行解説：カメミのほうが有名になって、「カメオ」ではなく「カメミの父親」として知られるようになると思ったから。

15連覇の偉業を達成した天才ランナー「海亀　亀雄」

その亀雄の息子である亀巳も、わずか10代にして、父と同じ表彰台に上り詰めるようになった。

「天才の息子」として注目を浴びた亀巳。父として負けるわけには行かない亀雄。

そしてとある日。ついに優勝の座を譲ったカメオは表彰台に上ると、

自分より背の低いカメミといつもより近い距離で握手をしながら、

「カメミ」は「カメオの息子」ではなく「海亀　亀巳」として、

「カメオ」はこれからは「カメミの父親」として知られていくようになるなと思った。