男はたまたま手にした宝くじが高額当選しているのに気付くとそれに火をつけた。一体何故?
*Q12 むたびりすさんのリサイクルです。
転載元: 「【たなぼたますか?リサイクル】no more countin' dollars」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/7602
「ジャンボの交換期間過ぎちゃったんだね。毎年取りにこない人がいるって信じられないよね。」
「ほんとだー。どうせ当たらないって忘れちゃうんだろうよ。」
…男は何か嫌な予感がした。
こっそりスマホで当たり番号を検索し、ポケットの中の去年のジャンボと照合した。
やばい。
こんな時に限って当たっている。
あまりの悔しさに自分を力一杯殴りつけたくなった。
番号を調べたことにも後悔した。
しかし。
万が一妻にこのくじが見つかったら、それどころでは済まない。
ただでさえ自己嫌悪で自分をボコボコにしたいのに、妻に実際にボコボコにされかねない。
普通にゴミに捨てようものなら、大変なことになる。
一刻も早く処分しなくては。
「あーちょっとベランダでタバコ吸ってくるわ」
男はタバコと一緒にくじを燃やした。
ちょっと泣いた。