久々に母娘水入らずで遠くに旅行に来ている、逆瀬川雲雀と玲美親子。
飛行機を降りて、二人でドライブ。
人気のテーマパークに行き、たっぷりと楽しんだ。
「結構遅くなっちゃったねー。もう真っ暗。
ママと出かけたのいつ以来かな?楽しかったあ♪
でもすごい人多かったね! あ、これから大変じゃない?」
「まあね。でも昔はもっと大変だったのよ。今はこれがあるからまだましね。」
「これ」って何?
*百人一首 その四十九【みかきもり ゑじのたくひの よるはもえ ひるはきえつつ ものをこそおもへ】からのinspireです。
*質問数制限はありません。
転載元: 「in my face is flashing signs」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/7597
「駐車場広いし、暗いし、ほとんど満車だし。
家の車ならわかるけど、空港乗ってすぐレンタカー乗っちゃったから、全然どんな車か覚えてないよ〜。」
「でも、ほら、こうやったらライトつくでしょ。」
「確かに。」
広いテーマパークの駐車場を、歩きながらリモコンキーを操作する逆瀬川。
程なく、1台のシルバーのコンパクトカーのヘッドライトが点滅した。
「ママが若い頃の車にはリモコンキーもカーナビのなかったのよ。
だからパパの家に行くのに迷ったりもしたし。」
「へー、大変だったんだね。」
こうして、たくさんの車の中から、見慣れない自分の車を見つける。
光ってくれた時に、ああ、私を待っててくれていたんだな、ってなぜか安心する。
これはあれだ、あれに似ている。
初めての出張先の空港で、不安な気持ちでゲートを抜けて、出迎えの人が、「Ms. Hibari Sakasegawa」ってボードを持って待っててくれるのを見つけた時の、あの安心感。
…ダメだな、こんな時まで仕事のことを思い出すのはどうなの私w
今は玲美との時間を楽しまなくちゃねw