ボートを使い、ウミガメ湾の沖合に来た男。
男が周囲を見渡すと、あたり一面海が広がっており、空のほうを見上げると、少しずつ暗くなってきていた。
その日は天気も良く、波も落ち着いているにもかかわらず、なぜか今、男は数分後には死ぬんだろうなと思っているという。
一体どうして?
転載元: 「上手なサメ」 作者: ドナ (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/7554
男には多額の借金があった。様々な所から借りては逃げてを繰り返していた結果、とうとう悪質な取り立て屋に捕まり、ウミガメ湾に沈められてしまうことになってしまった。
深夜、見つからないようガラの悪い男たちに連れられ、ウミガメ湾の沖合に来た男は、身体に重りをくくり付けられると、海に放り出された。
重りとともにどんどん沈んでいく体。周囲を見ても、どこもかしこも海水だらけで捕まるところなんて見つからない。上を見上げると、ボートの明かりが遠ざかり、だんだんと暗くなり始めていた。
しばらくすれば、窒息してしまうだろう。男はもう助からないとあきらめたのだった。