「例えば、机の上にある『もの』が、プリンであったと仮定しよう。君がそれをプリンと認識できるのは、『プリン』という概念がすでに備わっているからである。もしも君がその概念をもっていなければ、机の上の『もの』が食べ物であることすら認識できないかもしれない。さて、君はわたしが『プリン』という概念を認知しているという前提で論を進めているが、その根拠は一体どこにあるのだろうか。自分の知っていることは相手も知っている。そうしたドクサに基づく誤解が、これまでの人類史上、幾多の歴史的悲劇を生み出したのは想像に難くない。私は深く憂慮している。君の『プリン』像と私『プリン』像は、必ずしも一致するとは限らない、という可能性を。そう!我々はまず、『プリンとは何か』というところから共通理解を図るべきではないだろうか?」
とある男が、上記のようなことを滔々と述べているのはなぜか?
*Q4 アシカさんのリサイクルです。
転載元: 「【文系ますか?リサイクル】living in a material world」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/7539
トロトロ派 vs 焼きプリン派 Ready Fight!
「そうだね。プリンとは卵と牛乳と砂糖と香料という質料因(Causa Materialis)からなる、食後に美味しく食べられるという目的因(Causa Finalis)を持った甘くて美味しい物体である」
「ああ。同意。そしてそれはオーブンで蒸し焼きにするという作用因(Causa Efficiens)により、がっしりと焼き固められた形相因(Causa Formalis)を持つ物体だよな」
「はあ? それを柔らかく煮詰めるという作用因(Causa Efficiens)によりトロトロに仕上げた形相因(Causa Formalis)こそがプリンの真髄に決まってるやろ」
「何ゆーとんねん。硬いプリンこそが正義じゃ。トロトロプリンなんてただのクリームやろが」
「なめとんのかボケ。お前こそなんもプリンのことわかってへんわ。あの甘く柔らかく包み込むようなテクスチャーこそがプリンや。このアホが」
「何さらしとんねん。このカス」
「しばいたろか。おら」
次回バトル:フロイト精神分析論に基づく だし巻き派 vs 甘卵焼き派 討論会